根管治療
根管治療が必要な症状とは
- 歯がとても痛い
- 歯がとてもしみる
- 痛くて噛めない
- 歯がグラグラで動揺している
- 歯の奥の方が痛い
- 歯の下の方の歯茎が腫れている
- 歯の下の方の歯茎から膿が出る
- 定期的に歯の下の方が腫れる
歯が痛くなる原因
虫歯や歯の破折などの原因により、歯の内部の神経が入っている管の中に菌が侵入することで歯の痛みを伴います。
歯の神経が生きている場合は、歯の神経のみをすべて除去することで痛みが取れます。
また、過去に被せた詰め物が古くなり、生じた隙間から歯の内部に菌が入りこんで痛みが出てくることもあります。
根管治療とは具体的に
どんな治療ですか
根管治療とは、深い虫歯などにより歯の内部の神経が細菌に汚染され、痛みが出た時に行う歯の根の治療です。歯の神経がある管の内部をキレイに洗浄し、緊密に封鎖することで歯の中に再度細菌が入らないようにし、歯の機能の回復を図ります。
歯の根は長さや曲がり方、本数などが一人ひとり異なります。
そのため、根管治療は高い精度が求められる治療であり、全ての細菌を除去するには非常に根気のいる治療となります。
細菌の入り込んでいる深さによって治療回数が異なります。(3~10回程度)
歯の神経が残っている場合の治療方法
歯の神経に細菌が入った場合、冷温水がしみる、ズキズキする、虫歯で空いた穴に物が入ると痛い、噛むと痛いなどの症状が出ます。
神経のみの感染のため、歯の内部の神経を除去することで痛みをなくすことが可能です。
治療の流れ
- レントゲン撮影 状態確認のためレントゲン撮影を行います。
-
歯の神経を取り除く
麻酔をして歯の内部の神経を取り除き、痛み止めと消毒薬を歯の中に埋め込みます。
(1回、保険診療の3割負担で約¥1,500) -
神経除去後の治療
後日、神経を切断した内部の出血を洗い流し、再度神経の入っていた管をキレイにお掃除し、形を整えていきます。
神経の本数によって、この作業を何回か繰り返します。(1~5回)※ -
閉塞
歯の内部が出血もなく、噛んだら痛いなどの症状がなくなったら神経の内部を閉塞します
(1回、保険診療の3割負担で約¥1,000) -
歯の内側を補強
神経を取った歯は年々もろくなってきますので、長年使っていただけるよう補強をしていきます。
神経の内部にはグラスファイバーと呼ばれるしなやかな芯をくみこみ(1回、保険診療の3割負担で約¥1,200)、歯よりも少し弾力のあるレジンで土台を形成します。
そこに歯の外部を衝撃から守るため、被せ物が被せれるように歯の外形を整えます。
状態が良ければ同日のうちに歯型を取り、被せ物を作るための模型を製作します。(1回) - 完成 1週間前後で被せ物をセットして完了です。(1回)
-
メンテナンス
1週間前後で使い勝手やかみ合わせのチェックをして問題なければ完了となります。
※根管治療は歯科治療の中でも作業量が多く、時間、回数のかかる治療になります。トータル、4~8回程度の治療になります。
根気がいる治療でもありますが、最後まで受けきることが非常に大切です。痛くなくなってそのまま放置していたらまた必ず腫れきたり痛くなります。
被せ物の種類・料金
銀歯 | 【保険診療】 3割負担で ¥5,000~¥6,000 |
---|---|
ハイブリッドセラミック | 【保険診療】 3割負担で ¥6,000~¥7,000 |
セラミック | 【自費診療】 ¥29,800 (税込¥32,780) |
歯の神経が残っていない場合の治療方法
歯の神経がない歯に細菌が入った場合、歯の内部で細菌が増殖し、歯の下の骨にまで菌が入り込んで骨が汚染されます。
古い被せ物に隙間が空き、そこから細菌がゆっくりと侵入して症状が出てきます。
症状としては、歯の周囲が腫れる、噛むと痛い、歯が浮いた感じがする、歯がぐらぐらするなどの症状が出ます。症状のある時と、症状のない時があるのが特徴です。
また、次第に症状が強くなってくることがほとんどです。微妙な不快感が長く続くこともありますので、何か違和感がありましたらご相談ください。
歯の内部に入り込んだ細菌を取り除くことで痛みをなくすことが可能です。
骨に入り込んだ細菌も、歯の内部をキレイにすることで自然治癒が期待できます。
治療の流れ
- レントゲン撮影 状態確認のためレントゲン撮影を行います。
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被せ物・詰め物を取り除く
症状に応じて麻酔を施し、歯に埋め込まれている被せ物、土台や詰め物などを取り除き、痛み止めと消毒薬を歯の中に埋め込みます。(1回、保険診療の3割負担で約¥1,500)
基本的には古い人工物のため完全に取り切るためには時間と労力が必要です。 -
人工物除去後の治療
内部の汚れや人工物の除去、洗い流しを数回行い管をキレイにして形を整えます。
神経の本数によって、この作業を何回か繰り返します。(2回~) -
閉塞
歯の内部がキレイになり、症状がなくなったら神経の内部を閉塞します(1回、保険診療の3割負担で約¥1,000)。
ここでは歯の内部1/2が緊密に詰まっている状態です。今後は歯の形を戻していく作業となります。 -
歯の内側を補強
神経を取った歯は年々もろくなってきます。
長年使っていただけるよう補強をしていきます。
神経の内部にはグラスファイバーと呼ばれるしなやかな芯をくみこみ(保険診療の3割負担で約¥1,200)、歯よりも少し弾力のあるレジンで土台を形成します。そこから歯の外部を衝撃から守るため、被せ物が被せれるように歯の外形を整えます。
状態が良ければ同日のうちに歯型を取り、被せ物を作るための模型を製作します。(1回) -
完成
1週間前後で被せ物をセットして完了です。(1回)
-
メンテナンス
1週間前後で使い勝手やかみ合わせのチェックをして問題なければ完了となります。
歯科治療の中でも作業量が多く、時間、回数のかかる治療になります。5~10回程度の治療になります。昔よく使用されていた銀歯が6~8年ほどで歯の内部に隙間が空いてくると言われています。個人の噛む力によって耐用年数は大きく変わりますが、定期的に歯医者でチェックを行い被せ物に不具合がないかチェックしていきましょう。
被せ物の種類・料金
銀歯 | 【保険診療】 3割負担で ¥5,000~¥6,000 |
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ハイブリッドセラミック | 【保険診療】 3割負担で ¥6,000~¥7,000 |
セラミック | 【自費診療】 ¥29,800 (税込¥32,780) |
抜歯しなければならないケース
稀に根管治療が奏功しないケースは見受けられます。歯の内部はキレイだが、症状のみが引かないケースです。
歯の根の先は曲がったりミクロのレベルで分岐していたりしていることで、軽微な症状だけが残ってしまうためです。(歯を叩くとひびく)こうしたケースでは原因の根っこの先のみをピンポイントで切除して、症状が消えれば問題ありません。
しかし、それでも症状が残存する場合、根が複数存在する場合は原因根(1/2~3)のみの分割除去の検討、歯かを分割すると持たないと判断される歯に対して、はじめて抜歯の検討をします。
このような難治症例の場合は、経過を見ながら治療を進めているので長期間の治療回数、時間怖いくかかがかかることが多いです。
可能なかぎり抜歯にはしないよう全力を尽くしますが、残念ながら抜歯になるケースも稀にあるようです。
しっかりとカウンセリングを行いながら治療を進めてまいります。
また、症状がほんの少し残っていて、自然治癒を望めそうであれば仮歯として1年ほど経過を見ることもあります。
痛みに対する配慮
根管治療は基本的に歯が痛い人に対して行う治療ですので、事前にしっかりと麻酔を聞かせてから治療に入ります。
痛いまま治療を進めることは決してありませんので、ご安心ください。
当院では麻酔においても、極細の針や表面麻酔、電動麻酔を駆使することで、患者様がお痛みを感じることのないよう最大限の配慮をしています。
また、麻酔が効かないほどの症状を呈する方や、麻酔をすることで菌が広がって悪化しそうな病態の場合には、根管治療前に抗生物質で状況を安定させてから後日治療をスタートする場合もあります。
感染症の予防など、衛生面について
根管治療においては菌をいかに取り除けるかが治療成功の分かれ目となります。
当院では使用する器具が汚染されないように専用の保管ケース、滅菌処置、消毒をシステムに沿って徹底して行い、清潔な環境のもとで治療をしておりますのでご安心ください。
高圧蒸気滅菌システム、次亜塩素酸消毒、グルコンサンクロルヘキシジン消毒、超音波洗浄器を機材により分けて用いております。
他院で治療途中でも
相談・治療は可能?
他院様で抜歯を推奨された方や、治療中で治療が奏功しないという方でもまずは当院へお気軽にご相談ください。
当院であればシステムを駆使することで完治にもっていくことができる場合もあります。
また、他のアプローチからの治療も可能かもしれません。